休学生の一日[day238]

 前回、うつと無気力に関して簡単にお話しした。アスリートと同じように気を配っていると言ったが、それについては明らかに説明不足の感があったので補足等する。これはあくまで軽症の一ケースであることを踏まえていただきたい。

 

 今日も労働を終えた。月間120時間の労働に加え、300時間の勉強をこなす日々。おれが思うに、人生はエネルギー量で決まる。例えば底辺校の学生を見ると、明らかに生気のないのがわんさかいるのは経験上わかると思う。ぼんやりとしている。おれはうつというエネルギーを無駄遣いする状態に陥ったため、相当量の時間をぼんやりと生きてきたつもりであるが、なまじ地頭が良いあまり、進学校に行き普通の大学にも行けた。だがこの状態に甘んじるわけにはいかない心持ちであることは数少ない読者の皆さんにはお分かりのことと思う。

 ただ、おれの運動量は医療制度の恩恵を受けている人間にしては中々のものであるから、その点何に気をつけているか記していきたい。これは先述した気配りの話である。まず自分の身体に何が起こっているのか把握すること。知ったかぶって吸収率が云々など生理学的なあれこれを記述する必要は一切ない。あ、真島生理学、借りるの忘れてた。。ともかく、眠いなら眠いと分かっていることが大事である。これは基本だが、現代社会では様々な外的要因によってこの自分の状態の把握が難しくなっている。コーヒーを飲めば眠気があまりしなくなるし、Twitterで筋トレなアカウントを見ればおれも男らしくなろうとあっさり思ってしまうわけである。これは一種の麻痺であり、目くらましである。すべきは、自分で自分を定義する作業だ。それが状態であれ、思想であれ。凡庸な言い方をすれば、自分と向き合うということになる。

 自分と向き合うこととどのようなことが起こるか。まず外的要因に左右されないので、安定した運動量を確保できるようになる。また、自分のメンタルもある程度コントロールできるようになる。さらに、自分のことが分かるようになる。分かると人間、何故だか楽しくなってくるもので、少なくともポジティブな気持ちにはなれる。

 こうして運動するための素地はできた。次に、運動を続けるための細かなルールを設ける。ルールがあることで、余計な考えを排することができ、エネルギーを集中して投下できるようになる。集中して投下されたエネルギーは当然、大きな力を生みやすい。おれの例だと、起床後はTwitterやゲームなど目に疲労の起きやすいものを処理、午前中にダイナミックストレッチ、仕事中はソールの厚めの靴を履くことで疲労を軽減、精神的な疲労はすぐ文書化、肉体的疲労は翌日の状況を想定した上で行動に制約をかけ対処、自由な読書は夜中、ワークアウトは就寝前、常に新しい組み合わせの洋服を着る、水は常温で保存したものを1日1ℓまで、サプリメントは厳選したものを少量、などとルールを作る。自然にできるものがよい。経験則から失敗を予測し排除する方法も有効だ。十分に効果がある。

 エネルギーが確保され、そして拡大し投下されるまでのプロセスを述べた。細かなルールは他にいくらでもある。大まかな流れとしてこれを把握し実践すればよい。ただ、これがとても難しい。特に自分の状態を把握することは困難を極める。ゆえ誤った行動に走り破滅的な一日を送ってしまうこともあり得る。しかし、それだけのリスクがあるのだから、少なくともおれは日々細心の注意を払って生活しているつもりだ。

 

 

 今日は働きづめだった。若い女の子のゴシップを横目に、とにかく同じ作業を繰り返す。何故こんなことをしているのだろうか。学費のためなどと高尚な理由は持っているが、既にカードローンを組んでおり借り入れ準備は万端である。無収入でも後期の学費は調達できる。ただ、おれは自分の生活をより豊かなものにしたい。愛する人により良く見られたい。まだ知らぬことを知りたい。そうやって刹那的ではあるが楽しさ、快感を得ることは感性の落ちた今の自分にはとても重要なことだ。その内お金で時間を買いたくなる時期がやってくるのだから、そういう理由で借金にも躊躇いがない。返済もちゃんとしているのだから。試験が近く、確実な合格を目指すためにおれは睡眠時間を削る覚悟を決めた。7時間半睡眠から、4時間半に。数ヶ月という長丁場ではあるが、明確なプランが見えているので問題はない。睡眠時間を削るということは、それだけリスクを負うことである。日常のすべての挙動に注意を払って、改善していく必要がある。

 

 久々に服を買った。ユニクロのセールコーナーが好きだ。仕事用のジーパン二枚と裸体用のカーディガン二枚、+Jのシャツ二枚。あとヴィンテージのパジャマ感あるトレーナー、年代不明だがやけに質感のいいリーバイス。多分濃紺を黒で染めてる。ルイジボレッリのシャツに、ダブルの麻のジャケット。先端のファッション理論は多少なりとも理解しているが、あれは好みとかそういうレベルの話ではないので、普通に脱落。おれのスタンスとしては、自分の素体を殺すことなく品良くあってほしい。ときに素体を活かしたい。おれは訳のわからない形の服を着て個性感を出す人々はあまり好ましく思っていない。同様に薀蓄を並べ立てる面倒臭い服も。語るならその前にその素体どうにかしたら?と思うところがよくある。素体ありきの服なのだから。

 

 何か新しい香水が欲しいな。あと日焼け止めも買わなくちゃね。

 

 

 

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